The DPR Korea Travelogues

朝鮮民主主義人民共和国の旅

観光コースで行くアジア・北朝鮮編

2000年8月11日(金)1日目   NEWリニューアルで追加した写真


高麗航空832便(名古屋空港)NEW

高麗航空832便(平壌空港)

高麗航空うちわの機内サービス
 8月11日午前10時40分、名古屋空港に到着。早速、3階の出発ロビーに向かう。出発便の掲示板で、平壌行き高麗航空832便を確認し、集合場所へ。すでに大勢の人たちが出発を待っている。飛行機は130人ぐらいの定員で、他の旅行社は数十人の大所帯。チェックインするにも順番の列。その点、私の申し込んだ旅行社は添乗員さんも含め12人と手頃な人数。順番の列を横目に、早々と出国手続きを終え、出発の待合室に移動。添乗員の高さんから説明があり、「昨夜、現地から連絡があり予定が変更されます」とのこと。コースには変更がないようだが、一日目はいきなり妙香山へ直行することになった(予定では平壌で1泊だった)。後のことは現地に行ってみないとわからないようである。期待より不安が大きくなった。午後1時前、飛行機への搭乗が始まる。午後1時20分名古屋空港を離陸、北朝鮮への旅行が始まった。噂には聞いていたがかなり古い機体。エアコンが効いてなく機内は蒸し風呂状態。燃料の節約だそうだ。汗だくになりながら、配られた高麗航空のうちわで暑さをしのぐ。名古屋から平壌まで直線なら1時間半ぐらいだが、ウラジオストック方面を経由していくため、2時間半かかるそうだ。離陸してからしばらくしてやっとエアコンが効き始める。救命胴衣の説明に続き、新聞・おしぼり・あめ・飲み物・機内食・機内販売のサービスが続く。ビールも噂には聞いていたが、生ぬるく麦茶にワインを混ぜたような代物。我慢しながら機内食をいただく。




平壌空港

平壌空港どさくさ紛れに記念撮影
15時50分、平壌空港に到着。空港周辺には何もなく、畑のど真ん中にコンクリートを敷き詰めただけの滑走路。ターミナルビルの数百メートル手前で飛行機は停止した。機外にでると早速記念撮影。空港や軍事施設などでは撮影が禁止されてるようだが、どさくさに紛れて撮影。注意を受けてからの撮影はやはりまずいそうだ。2,3百メートルの所をバスで移動、ビル内に入り入国審査を受ける。至って簡単、係官がパスポートと書類を確認するだけでなんなり入国審査通過。続いて税関検査。事前に記入した税関申告書も必要なく、添乗員の高さんの書類と、X線検査だけで全員無事通過した。



高速道路(平壌−妙香山)

高速道路対向車が来ない
 16時30分、マイクロバスに乗り込み一路妙香山へ向かった。妙香山へは約160Km、1時間半の道のり。私たちを案内してくれるのは、現地旅行会社のタイさん、日本語通訳のリーさん、運転手のチョンさんの3人である。タイさんリーさんは日本人以上に綺麗な日本語を話す。妙香山到着まで、北朝鮮の様子をいろいろ説明をしてくれた。道路は1995年に開通をした観光専用道路。片側2車線の舗装された綺麗な道路が続く。日本の高速道路と何の変わりもない。一つ違う所と言えば、車がほとんど走っていないこと。高速道路でも5分から10分に1台の割合で対向車がくる程度。快適なドライブである。観光バスはほとんど日本製、名鉄バス・西武バス・箱根登山鉄道などおなじみの車体が走っている。乗用車も日本車が多かった。妙香山まで道路周辺に大きな町はなく、農家が点在する程度で、米・トウモロコシ・豆類などが所狭しと栽培されていました。



香山ホテル(妙香山)

夕食(香山ホテル)

香山ホテル山間に巨大ホテル出現
 18時15分妙香山、香山ホテル到着。山間に突如として巨大なホテルが出現した。斬新なデザインの建物、ロビーには噴水もあり滝が流れている。その豪華さの割に、電力事情もあってか、夕方にもかかわらずホテルのロビーや廊下は薄暗い。客室も普通と言ったところ。フロント横に土産物の売店と、郵便コーナーがある。売店には量は多くはないが、お酒や衣類、フィルム、日本のスナック菓子が売られていた。郵便コーナーで絵はがきと切手を購入。日本までは1ウォン(約55円)、1週間か10日ぐらいで届くそうだ。 通貨は韓国と同じウォン。1ウォン=55円ぐらいだそうだ。こちらの国では、外国人専用の兌換券という紙幣に両替をして利用するそうだ。ただし、再両替が難しく、必要最小限の両替にとどめておくか、円で支払いをして兌換券でおつりをもらうのがベストのようだ。実際、両替は一度もしなかった。円で支払いをし兌換券でおつりをもらい、兌換券がたまると兌換券で支払いをすると言った、これの繰り返しで何とかなった。
 19時30分ホテルの2階レストランで夕食をとる。ビールは飛行機ででたのと同じ味。まだ、少しは冷えているのでましでした。韓国のように唐辛子をふんだんに使った辛いものを予想していましたが、あっさりしており比較的食べやすかったです。食糧難のこの国の状況を考えると、量的にはもったいないぐらいでした。ご飯に至っては、これでもかと言うぐらいの量がありました。


香山ホテルの室内 NEW

香山ホテルからの眺め NEW

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