2002年8月4日 |
「青の都」サマルカンド
朝7時半ホテルで朝食を取る。大きいホテルの割には宿泊者は少ないようでレストランも人がまばら。ヨーロッパ系の観光客のグループが2組、後は個人客。日本人らしい1人旅の女性もいる。部屋に戻り出発の用意。8時半過ぎにはホテルを出た。まずはホテルの目の前にあるルハバッド廊。入場料200スム。14世紀後半の廊で「霊の住み家」という意味があるそうだ。建物自体はそれほど大きくもなく。中は天井が高く、シンプルな造りだ。この廊を囲むように煉瓦造りの建物が建っているが、そこには小さな土産物屋が入っている。
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ルハバッド廊
サマルカンドホテルの目の前にある |
レギスタン広場で遊んでいた子どもたち |
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レギスタン広場
ルハバッド廊を後にして、レギスタン広場に向かう。大きな通り沿いに歩いて15分ぐらい。レギスタン広場が見えてきた。さすがに観光の中心地とあって、朝から多くの観光客でにぎわっている。左隅の小さな入り口から入場料を払い中に入る。入場料は900スム。写真の撮影料もしっかり取られる。後は写真でご覧ください。
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レギスタン広場
左がウルグベクメドレセ、中央がティラカリメドレセ
右シェルドルメドレセ |
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チョルスー/ツーリストインホメーション
レギスタン広場のすぐ北側にチョルスーがある。18世紀に造られた建物で、今は土産物屋になっている。この中にツーリストインホメーションがあった。サマルカンド外国語大学の日本語学科の学生が、この時期だけ日本人を中心に開いているそうだ。この話はインターネットのあるサイトでも紹介されていた。建物ににはいると中は意外にガランとしている。正面にインホメーションのカウンターがあった。7〜8人の学生が迎えてくれた。多少の差はあるもののみんな日本語は上手だ。ミネラルウォーターのサービスもある。そぐ横では他の学生たちが日本人の先生による日本語の勉強会が開かれている。無料で観光ガイド、レストラン、交通情報などを提供してくれる。フリーの旅行者にとってはありがたい存在。1時間ほど休息も兼ねて彼らと交流した。特に教えてもらったのはウズベクの学校制度のこと。小学校は9年生、高校が2年大学は4年と日本とはちょっと違うようだ。昼前、天文台跡への行き方と、レストランを教えてもらって、チョルスーを後にした。
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ツーリストインホメーションセンター
場 所:レギスタン広場となりチョルスー内
開設期間:2002年7月5日〜8月31日
時 間:9時〜18時
サービス:サマルカンド観光、B&B、レストラン・カフェ、交通情報など |
来年もたぶん開設されると思います。 |
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チョルスー
土産物屋とツーリストインホメーションが入っている |
ツーリストインホメーション
みんな日本語がとても上手です |
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タシケント通り
チョルスーからハズラティ・ヒルズ・モスクまではタシケント通りが延びている。広い通りではないが、歩行者天国になっていて、いろんな店が揃っている。観光客ばかりでなく地元の人が多く良く賑わっている。ツーリストインホメーションで教えてもらった学校もあった。ウズベクの小学校はやはり夏休み中で3ヶ月あるという。そのためか店番をする子どもたちの姿も目に付く。学校は改装中だった。門をくぐり勝手に中に入る。先生らしき人「中に入っていいか」と聞いてみる。OKと言うことなので、建物の中に更に入る。しかし工事中のためあまり奥に行くことはできなかった。入り口にいた人はやはり先生で物理を教えていると言っていた。学校周辺とあって、通りでは教科書やノートなどの筆記用具を売る露店も目立った。
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シリンダーにジュースの原液が入っています。これをコップに
入れて水で薄めてサービスします。1杯50スム |
こちらは小学校。9年制。ロシア語でシュコーラと言います |
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シャブバザール/ビビハニムモスク
途中、シャブ・バザールとビビハニム・モスクに立ち寄った。シャブバザールはタシケントのチョルスーバザールとは違い、規模は小さいものの屋根付きの建物の下で商品がきれいに陳列されて売られている。
商売っ気があまりないのか、観光客だからかあまり声を懸けてこない。それでもジュース売りのおばちゃんや香辛料売りなど、手軽に買えそうな店の前ではしっかり声をかけられる。奥にある別の建物に入ってみる。豆腐そっくりな白い物体がたくさん並べて売られている。近づいた瞬間、何かわかった。チーズだ。チーズだとわかると、その臭いに一気にからだが包まれるのがわかった。強烈な臭い。3分もその場にはいられなかった。
ビビハニム・モスクはシャブ・バザールのすぐ向かいにある。かつてイスラム世界で最大の規模を誇ったモスク跡。入場料1500スム。バザールのにぎわいとは別にひっそりしている。時折、見学の観光客が入ってくる程度だ。場内では子どもが水浴びをしていた。
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シャブ・バザール
木の実やトウモロコシを売っています |
こちらは民族帽のドッピの店 |
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プロフと老人
ちょうどバザールの向かいにあるチャイハナで昼食を取った。食事時とあって座席はいっぱいだ。それでも店の人が相席ながらもちゃんと席を探してくれる。暑さで食欲もなし。しかし、ウズベクに来てまだ地元らしい食事はしていない。軽く食べれそうなプロフを注文した。プロフ800スム。サラダ150スム。100円そこそこの食事代。やっぱり安い。テーブルにはウズベク人らしい夫婦と老人男性、そして私。老人男性がなにやら話しかけてくるがロシア語のためさっぱり会話にならず。地元の人と交流できる貴重な機会だが言葉の壁にやられる。う〜っ!せめて英語で会話ができればと思いつつ、お茶だけはしっかりおごってもらった。有り難うございます。
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伝統料理・プロフ
800スムと早い安いうまい |
相席だったウズベクの老人
お茶をごちそうになる |
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ウルグベク天文台跡
食事あとはハズラティ・ヒルズ・モスクに立ち寄ってからウルグベク天文台跡に向かう。ツーリストインホメーションで教えてもらった17番乗り合いタクシーの乗り場がなかなかわからない。結局15分ぐらい、4人に聞いてやっと場所がわかった。ウルグベク天文台跡には乗り合いタクシーで7、8分。料金100スム。徒歩だと30分だと書いてあったが、この時期の徒歩は地獄。冬場なら可能かも。途中、サマルカンド歴史博物館もあったが、今回はパスすることに。到着すると運ちゃんが「ここだ!ここだ!」と指さして教えてくれた。入り口には土産物屋もある。階段をすこし登ったところにウルグベク天文台跡がある。入場料1500スム。学者ウルグベクが天体観測をした天文台跡。1908年に発掘された。
見学あと、すぐ隣にあるレストランで休憩。スイカ4分の1切れ、800スム。大味だがみずみずしくて美味しい。
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タシケント通り
ハズラティヒルズモスクからバザール(右手)を眺める |
ウルグベク天文台跡
六分儀の遺構 |
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シャーヒズィンダ廊群
再び乗り合いタクシーでバザールまで戻る。この辺りの見どころは跡一つシャーヒズィンダ廊群である。バザールのロータリーから東に5分ぐらい歩いたところにある。入場料1500スム。サマルカンド随一の聖地と言われている。14世紀前後の廊が10程立ち並んでいる。一番奥まで5分ほどで行ける。一番奥にある廊の前で少年が声を開けてきた。私の持っている「歩き方」を見ながら説明をしてくれた。別に小遣い稼ぎでもなく親切だ。「この写真のタイルはここだ」とか「この建物はここから撮ったものだ」とか、日本人を見つけてはそんなことをしているのだろう。最後は写真のモデルにもなってくれた。
出口で土産物の男性に捕まる。なぜかというと英語が話せたからだ。ほとんどロシア語しか通じないこの国で、英語と出会うとホットするぐらいだ。「サマルカンドのTシャツはここだけだ」という言葉に、つい買ってしまう。それでも5ドル。
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