シルクロード・ウズベキスタン
「青の都」サマルカンド

2002年8月2日
注) 1ドル=1000スム=120円ぐらいで考えてください
   写真が多いため、画質を落としてあります。また、一部デジカメで撮影したのもがあります。

ウズベキスタン航空 
 数年前までは、ウズベキスタンへ行こうと思うと、ソウル経由でアシアナ航空を利用する方法がベストであったらしい。たまに名古屋空港からチャーター便も飛んでいたらしい。しかし昨年の4月から、関西空港とタシケント(ウズベクの首都)との間にウズベキスタン航空の直行便(週2便)が開設され、約8時間20分で訪問が可能になった。この直行便がなかったら、今回の旅行は実現しなかったかもしれない。週2便ということで、8日間が一般的な日程だが、費用と休みと暑さと体力も考え、5日間のショートスケジュールになった。

出発 到着 出発 到着
関空→タシケント HY526 10:05 14:25 タシケント→関空 HY525 21:40 08:55
HY528 10:50 15:10 HY527 21:40 08:55
日本との時差は4時間 

関西空港は夏休みの旅行シーズンと出発便のピークとあって大変混雑している。チェックインカウンターB前のセキュリティーチェックにも長〜い列。15分待たされる。ウズベキスタン航空はANAが業務代行しているらしいが、並んでいる旅行者のほとんどは、同じ時間帯に出発する上海便に乗る人たちのようである。ウズベキスタン航空のカウンターには人はまばら。近距離路線は満席に近い状態だが、果たしてウズベクへ行く人は・・・!?。係りの人に「満席ですか?」と聞いてみたが、「そんなことないですよ」と一言。チェックインは完了。今度は手荷物検査。が、ここでも長い列。ここでも10〜15分待つ。出国審査は待ち時間なし。
 (この調子でいくと、また尻窄みの旅行記になってしまいそうだ)
 いつもなら出発ロビーで一休みするところだが、今回はロビーに着いた時にはすでに搭乗が始まっていた。いつも思うことですが、その国へ行くのなら、その国の飛行機でいくのが一番です。出発時刻の10分前になっても座席は25%ぐらいしか埋まっていいない。ちなみに機種はエアバスA310、エコノミーだけで150人は乗れます。結局その後も搭乗者はいなく、HY528便は自由席の超ガラガラ状態での離陸になった。
 
各航空会社それぞれの機内サービスがあるもので、ウズベキ航空は離陸前にいきなりのドリンクサービス。当然のことながら、日本人乗務員はいませんが、一応日本語のアナウンスは入ります。あとはすべてロシア語で、さっぱり!さっぱり!
 離陸後、イヤホンと毛布が配布されもう一度ドリンクのサービスがあります。おつまみはとても塩辛いピーナッツ。
離陸後、1時間少しで食事タイムになります。行きの便の食事は日本での積み込みなので、他の航空会社とあまり変わりなしです。その後免税品販売、マイレッジカード(一応あるみたいです)の案内などが続きます。あとは到着までひたすら寝るか、ビデオを見るか、景色を楽しむか、現地での行動計画を立てるか、ロシア語の勉強をするかです。私は”寝る”を選択しました。が、実際昼間から、あんな騒音の中で寝られるものではないです。時々、熟睡されている方をお見かけしますが、尊敬ものです。あっ!それからビデオは4本ぐらい上映されていましたが、日本語の字幕スーパー付きでした。

 到着2時間ぐらい前、窓の外を見ると、赤茶けた大地に切り立った山々。山にはしっかりと雪が積もっています。どのあたりなんでしょうか。あとで地図を見たら、おそらく中国西部の天山山脈ぐらいでした。着陸1時間前にアナウンスが入ります。現地の天候は晴れ。気温は38度とのことでした。

もう1時間もすればウズベキスタン
おそらく中国天山山脈上空
関空ータシケントに就航している
エアバスA310(タシケント空港にて)


ウズベキスタン入国
 ほぼ定刻通り(現地時間15:10)にタシケント国際空港に到着。駐機場にはウズベキスタン航空の飛行機ばかりが並ぶ。他航空会社は乗り入れてないんでしょうかと言うぐらい、ウズベク航空機ばかり。待機していたバスに乗り換えて、ターミナルビルへ向かう。ビル自体は大きいが到着ロビーは狭く薄暗い。まずは入国審査。ここで事実が2つ判明。乗っていた乗客の半数近く(20人くらい)は東京の旅行会社のツアー客。もう一つはあとでわかったことですが、到着時ビザ発給が可能と言うこと。(最近になってウズベク航空利用者に限り現地発給が可能になったみたいです)。
 入国審査は難なく通過。続いて税関です。その場で税関申告書を2枚書かなければなりません。薄暗い中、みなさん必死に書き込んでいます。ロシア語のものと英語のもの2種類あったのですが、運悪くロシア語のを取ってしまい、悪戦苦闘しながらも、「歩き方」を参考にしながら何とか記入。そして税関検査。係員がしっかりチェックしているのは所持金の欄。その他のところは少々間違えて記入しても問題はないような雰囲気でした。2枚提出し、金額の欄にスタンプを押してもらい1枚が戻ってきます。この1枚は出国の時に必要になります。
 税関を通過すると晴れて入国完了になります。まずはホテルに向かいます。38度ですが日本のような蒸し暑さがないので、そんなに気温が上がっているとは感じられません。どの通りも広く、通行量も多くはありません。渋滞が起こるような雰囲気はなかったです。

ホテルBumi Tashkent International
 ホテルは市の中心部ティムール広場の近くにあるBumi Tashkent International。車で中心部まで約15分ぐらい。ちなみにこのホテルはインドネシアの外資系ホテルです。ちょっとだけ南国っぽい雰囲気があります。部屋はシングルで145ドルと書いてありました。
 すぐにチェックイン。外国人登録が必要なようでパスポートはフロントで一時預かり(15分くらいで返してくれます)。現地通貨のスムへの両替を頼むと突然ベルボーイが現れ、いくら換えて欲しいのか聞いてくる。30ドルと言うと、あとで部屋まで届けるという。部屋で待っているとやってきた。1ドル=1100スム(いくらだったか忘れてしまった)ぐらいだと思った。500スムの札束がどっさりで、一瞬お金持ちになった錯覚になります。部屋はツインで広さはちょっと小さめ。テレビ、電話、冷蔵庫(中は空)、バスタブ付きシャワーなどの設備です。 荷物の整理をしたあと、ウズベキスタン航空はリコンファームが必要なので、早速電話をする。が、何度かけてもつながらず。ホテルにオフィスがあることがわかったのでのぞいてみると、5時でクローズしたからダメの一言。仕方ないので近くにあるチケットセンターまで散歩がてらにいってみることにした。

Bumi Tashkent International こちらは玄関/インドネシア資本のホテル


Reconfirm
町中は緑が多く、木陰に入れば暑さもそれほど苦にならない。広い通りを車、トラム(路面電車)、トロリーバス、バスが行き交う。ホテル周辺は大きな建物が多いが、見て回るようなものは皆無。しかも目立つ看板もなく、あってもロシア語なので何の店か、建物かもよくわからない。シャフリサーブス通りを南下、20分ぐらいしてウズベキスタン航空のチケットセンターに到着した。建物は新しいが、ここも入り口に表示があるだけで、近くに行くまで何の建物かよくわからない。早速入ってみると、中は冷房がよく効き涼しい。フロアー中央にインホメーションカウンターがあり、それを囲むように窓口がいくつも並んでいる。カウンターで聞くと、奥のインターナショナルの方へ行けと言うことなので、ドア開け更に奥へ。係りにリコンファームだと言うと、チケットを確認しなぜかもとのフロアーへ逆戻り。それでもリコンファームの手続きは2,3分で何とか終了です。19時までオープンしているみたいです。

緑の多い街中を走るトラム ウズベキスタン航空のチケットセンター


Internet Caff
 この時間からでは特に行ける観光地はないので、チケットセンター前にあったインターネットカフェに入る。PCが10台ほど並んでいる。Caffといってもドリンクが飲めるわけでもなく、あいている席に座って後で使った分を精算というシステム。残念ながら日本語を使えるマシンはなく、約20分使用して450スムでした。
 注意ですが、「歩き方」にはウズベキスタン航空への矢印しか出ていません、地元で地図を手に入れた方がよいと思います。それと「路線図の入った地図」というのはどこに売っていたんでしょう。地元の人に聞いても「そんなの知らないよ」っていう感じでした。


ブロードウエイ
 Caffをあとにして、シャラフ・ラシドフ通りから通称ブロードウェイと呼ばれているサイールゴフ通りを抜け、ティムール広場を横切るというコースでホテルに戻ることにした。もう午後6時を回っているとはいえまだまだ暑い。通りの途中にはドリンクやアイスクリームを売る小さな店がいくつもあって、のどの乾きを心配することはない。東南アジア諸国と同様、ここでも主役は瓶入りコーラ、ファンタ、スプライト。250mlで200スム。ミネラルウォーターはガス入りのものも多く売られていて、確認して買わないと飲みにくい。1.5リットルで400スム。アイスクリームは75スム。
 ブロードウェイがみえてきた。シャラフ・ラシドフ通りとティムール広場の間500mぐらいが歩行者天国になっていて、ここだけはレストランに土産物屋、路上カラオケ、露店・・綿菓子というのもあった。と、お祭り広場のようで、ここだけ別世界のようだ。レストランの前では若い女性が超ミニスカートで呼び込みをしている(でもこの国はイスラム圏だよな)。
 通りの中央まできたあたりで、この旅行で一番あいたくなかった人物警官の姿。「歩き方」に賄賂をせびるとか、難癖を付けるとか随分悪く書かれていたので、視線を合わせず地元民のように通り過ぎようとしたのだけど無駄だった。すぐに捕まった。パスポートチェック。ロシア語なのでそれ以外何いってるのかはわからない。「ヤポン?」と聞いてくるので「イエス」と答える。とすぐに「オノ!オノ!」「ナカタ!ナカタ!」の連発。あと何を会話したのか覚えていないが「ダスビダーニャ」の一言で釈放となりました。やれやれです。
 あたりも随分薄暗くなり、逆に通りは更ににぎわってきました。通りの一角では大道芸を披露する人たちの姿も。その横では何やら変(宇宙人のような)な着ぐるみを着た2人が子どもと写真を撮っている(次の日着ぐるみの正体がわかる)。疲れのためかあまり食欲わかず、ホテルで軽食でも食べようかと思いつつも、呼び込みに誘われつつレストランに入る。チキンとビールを注文。チキン2500スム。ビール1700スム。その後ホテルに直行した。明日に備えて早めの就寝。グーッ!グーッ!

ブロードウェイ(夜は更ににぎわう) スプライト/コーラ/ガス入りミネラル
昔懐かしい瓶入り
          
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