長崎県新上五島教会巡り

「上五島の教会、8時間で何カ所まで回れるか!?」の巻

NAGASAKI SHINKAMIGOTOU 2008.08.2

更新日2015年5月27日

2008年8月2日(土)

 前日の1日、伊丹発の長崎便で長崎入り。JALのダイナミックプランを利用すると10日前でも先得料金にホテルも含まれて予約ができる。これお値打ちです。ホテルは長崎ワシントンホテル。この日は市内「鯛の屋」でミニオフ会。0時過ぎにホテルに戻り早朝出発にそなえました。

       
ジェットフォイル(長崎-奈良尾)

 上五島へは、いくつか航路があるが、今回は長崎−奈良尾間のジェットフォイルを利用した。第1便は。7時40分発。福江島を経由する。夏休みシーズンの土曜日とあって、かなりの乗船率。指定席なので席取り合戦もなくスムーズに乗船。1時間25分で福江港に到着。乗客のほとんどがここで下船していった。逆に、福江から長崎に向かう乗船客で再びいっぱいに。福江港をでて、約30分。上五島の最南端にある奈良尾港に到着した。降りた乗客は20人ほどでした。

奈良尾港

  下船したらレンタカーを借りる。上五島で宿を探していたら、レンタカーもやっている「ホテルシンコー」というのを見つけた。宿泊客は割引もあるので予約を入れておいた。残念ながら軽は空いていなく普通車に。日本一ガソリン代が高い地域きだけに気になるところ。上五島には、世界でも珍しい洋上石油備蓄基地があるらしい。なのにガソリン代は日本一。港から徒歩3分のところにあるホテルまで送迎をしてもらって、午前10時の出発となりました。


@ 福見教会(奈良尾地区)
(注)教会の詳細は、新上五島観光物産協会発行のガイドブック「協会を訪ねて」からの抜粋です。

 上五島29教会
 上五島には29の教会がある。うち1つは火災で焼失したため再建中。南北に長い上五島。全部を回ることは無理なので、有名な教会を中心に行ってみた。

 福見教会(奈良尾地区)
 住民のほぼ全員がカトリック信者という福見地区にある協会。1878年に木造教会建造され、1924年に赤煉瓦造りの聖堂が完成した。

 

A希望の聖母像

 希望の聖母像
 串浜教会を突っ切って行くと漁港の堤防に出る。広い空き地に車を置いて遊歩道を行くと、先端に海を見守るかのようにマリア像が建っている。1954年に建てられ、1996年に今のマリア像に立て替えられたそうだ。青い海と青い空に真っ白なマリア像が、輝きながら海を見つめている。

 以下、作成中
B浜串教会


 浜串教会
 希望の聖母像に向かう浜串の集落にあるのが浜串教会である。昔から漁業が盛んなこの地区。1896年に建てられた初代の教会は、捕鯨の利益で建てられたらしい。1967年に現在の聖堂が建てられた。比較的大きな教会で、聖堂内部は白を基調にシンプルな造りになっている。


C旧鯛ノ浦教会

旧鯛ノ浦教会
 浜串教会を後にして、上五島を有川方面に北上する。有川の町の手前にあるのが旧鯛ノ浦教会である。旧と言うことは、新しい鯛ノ浦教会は、すぐ横に建っている。上五島の布教の中心として1881年に設立された。1903年に完成した旧教会は、現在は図書館として利用されている。増設された鐘楼には、被爆した浦上天主堂の煉瓦も使われているそうだ。


D鯛ノ浦教会

 鯛ノ浦教会
 こちらが現在の鯛ノ浦教会。1979年に建立された比較的新しい教会である。今回、回った教会の中で、唯一信者と思われる人の姿があった。

 鯛ノ浦教会ルルド
 旧聖堂のすぐ裏手にあるルルドのマリア像。


E五島うどん&蛤浜海水浴場

 五島うどんの里
 鯛ノ浦教会を出てしばらくすると有川の町に入る。ここでちょうどランチタイムとなった。前回の福江島では食べられなかった五島うどん。日本三大うどんの一つに数えられている。和風スパのような細麺。うまーでした。

 蛤浜海水浴場
 ここ有川地区の入り口にあるのが蛤浜海水浴場。「日本の水浴場88選」にも選ばれる非常にきれいな海水浴場である。確かにきれいそうだが、遠浅&干潮で、波打ち際まで遠い。残念ながら泳ぐことはできなかった。


E頭ヶ島教会

 頭ヶ島教会(国指定重要文化財)
 有川地区を出て、東北に向かう。頭が島大橋を渡り、海辺に向かって降りきったところにあるのが「頭ヶ島教会。この教会は、国指定重要文化財にも指定されている。さらには、全国的にも珍しい石造りの教会である。明治43年(1010年に)着工し、完成までに10年の歳月を要したらしい。他の教会に比べ小さいが、石造りとあって、重々しさを感じるも落ち着いた雰囲気でもある。内部は細長い聖堂で、ステンドグラスも鮮やかでした。

ステンドグラスもきれいな頭ヶ島教会 教会は海辺に建つが、教会の目の前には共同墓地がある。

上五島空港

上五島空港
 頭ヶ島教会のさらに先端に、上五島空港があるので行ってみた。この空港は2006年8月に閉鎖されていて、現在は使われていない。以前はオリエンタルエアが、福岡便と長崎便を運行していたらしい。定期便があるときは賑わっていたのだろうか?今は誰もいなく、ターミナルの前にある郵便ポストだけが唯一、稼働しているようであった。


F青砂ヶ浦教会

 青砂ヶ浦教会(国指定重要文化財)
 上五島空港を出た後は、一気に来た道を戻る。このあたりにある教会は頭ヶ島教会しかないが、教会巡りでは外せないので仕方がない。有川地区まで戻り、今度はひたすら島を北上する。海沿いの高台を道路が走っているので、見晴らしは抜群である。続いてやって来たのが青砂ヶ浦教会である。この教会も国指定重要文化財で、教会巡りには外せないところである。現在の聖堂は3代目で、明治43年(1910年)に完成している。レンガ造りの比較的大きな教会である。


G仲知教会

 仲知教会
 ここまで来たら上五島の最先端まで行くしかない。さらに北上を続ける。道路は海岸線の高台を走る。見晴らしはやはり抜群だ。島の先端近くまで来ているようで道路も細くなってきた。近くに江袋教会があるらしいが、2007年2月の火災で現在再建中だとか。さらに北上し仲知教会までやって来た。この教会の聖堂は新しく、昭和53年(1978年)に建設されている。この教会で目を見張る物は、なんと言っても見事なステンドグラスであろう。他の教会にはない素晴らし作りでした。

見事なステンドグラス。ほんの一部です。ご覧になりたい方は、現地へお越し下さい。
H米山教会

 米山教会
 最北端には米山教会があります。海岸沿いの高台を走る道路ですが、そのさらに上部に、海を見下ろすかのように教会は建ってました。ここは他の教会とは少々違う作りで、真っ白。青空の雲に溶け込んでいくそうな感じのメルヘン風の教会。聖堂内部も白を基調に質素な作りになってます。写真ではわかりませんが、教会から見下ろせば海です。


津和崎灯台

 津和崎灯台
 最北端教会は米山教会ですが、上五島の最北端は、さらに車で5分くらいの山道を走ったところにある津和崎灯台である。駐車場に車を止めて、階段を数分上がったところに灯台があります。ここからは、小値賀島や無人島の野崎島を望むことができます。本土の観光地ならこれだけの雄大な遠望。人でごった返すところでしょうが、ここは誰もいません。のんびりできます。

左が小値賀島、右が野崎島。この雄大な景色!絶景−−っ!

I赤波江教会

 赤波江教会
 津和崎灯台の絶景を堪能した後は、一気に南下をするだけです。すると海を見下ろせる山の中腹に赤い屋根の教会が目に入ってきた。予定にはなかったが、あまりのロケーションのよさに立ち寄ってみることに。赤波江教会だ。写真を見てもわかりますが、かなりの急斜面の中腹に建ってます。もちろん眼下には日本海?ここの教会は明治17年(1884年)設立。昭和47年(1972年)に現在の聖堂が建設されている。2階には聖歌隊の席も設けられている。内部はと言うと、小さくてシンプルな造り。ちょうど訪問したときは、光の加減で聖堂内部はご覧の通り。やわらかいピンクの光に包まれていました。


J真手ノ浦教会

 真手ノ浦教会
 赤波江教会を出た後は南下を続け、青方を経由して真手ノ浦教会までやって来た。真手ノ浦教会は、明治26年(1893年)創立、昭和31年(1956年)に献堂式が行われた。これまでに見てきた教会に比べ、それほど特徴もなく質素な作りでした。


K中ノ浦教会

 中ノ浦教会
 さらに南下を続け、奈良尾に近づいてきた。北上したときは島の東側の道路を走ったが、帰りは西側の道路を下ってきた。今度は海沿いに建つ中ノ浦教会。本当にすぐ横は海。残念ながら干潮だったために、水面に映る教会を見ることはできなかったが、上五島の中では一番フォトジェニックな教会だそうだ。みなさん行くときには満潮時を狙っていきましょう。大正14年(1925年)に設立された木造教会である。聖堂内の柱の両脇には五島特産の椿をあしらった装飾がされている。

L大浦教会

 

大浦教会
 教会巡りの最後は大浦教会。若松地区に抜ける少し手前にありますが、この教会、一見しただけではわかりません。通りから見えるところにありますが、なんせ普通の民家みたいなので、ぼーっと見ていたら通り過ぎてしまいます。昭和24年(1949年)の創設だそうです。今日、1日回った中では、一番小さな教会。この日も午後5時からミサがあるらしく、エアコンがガンガンに効いてました。

N米山展望台

米山展望台
 本当なら若松地区にも行きたかったところだが、このあたりで時間切れ。しかし、少し時間がありそうなので奈良尾地区にある米山展望台に向かった。舗装道だが、かなりの山道を登ったところに米山展望台がある。途中、対向車は1台も出会わなかった。こんなところで事故にでも遭うと大変だ。駐車場に車を止めて展望台に。津和崎灯台同様、ここも見晴らしは抜群です。夕日を眺めるのにもいいでしょうが、ちょっと時間が早すぎました。このあと買い出しをしてホテルに戻り、夕食に出ました。

P上五島の夜

 このあたり、食事場所がほとんどないので注意です。宿の「ホテルシンコー」は、貸し切りだったようで、他の宿泊客は見かけませんでした。夕食後、ぶらっとフェリーターミナルに寄ってみた。空気が澄んで手、日没後も夕景がきれいでした。
 翌朝は、7時に朝食を出してもらい、8時の
ジェットフォイルで長崎に戻った。

Qペンギン水族館&クジラバーガー
 帰りは午後便。時間があったので、現地私設旅行社のガイドを雇って、ペンギン水族館巡りとなりました。

おわり
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