長崎県壱岐観光
「壱岐の観光地、7時間で何カ所まで回れるか!?」の巻
NAGASAKI IKI 2008.07.12
更新日2008年7月21日
2008年7月12日(土) | |||
前日の11日、セントレア発の福岡最終便で博多入り。ホテルは博多埠頭に近いマリンホテル新館を予約。埠頭まで徒歩10分強。食後の散歩を兼ねて歩くのにちょうどいい距離でした。長崎の離島の旅は、福江島、対馬と続き今回で3回目。やっぱレンタカーで回るのにちょうどいいサイズの島。バジェットレンタカーと言うところで予約を入れておきました。 |
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ジェットフォイル(博多-郷之郷) 壱岐へは、博多からはジェットフォイルかフェリーの旅になる。現地の行動を考えて、行きはジェットフォイル、帰りをフェリーという選択にした。ジェットフォイルは午前8時の便。一応、予約しておいたが、船内はがらがら。片道1時間10分。定刻9時10分に、壱岐の南西側にある郷ノ浦港に到着する。 |
レンタカー(ガソリン1g 204円なり) 下船はターミナル内は通過せず、そのまま外に出て行く。出迎えのレンタカー屋を探す。やはり移動の主流はレンタカー!?かなりの会社が出迎えていた。 |
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@ 岳の辻展望台(壱岐島最高峰) | |||
壱岐島を一望 |
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A原の辻展示館(原の辻遺跡) | |||
壱岐の歴史に触れる |
壱岐島を一望 |
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Bはらほげ地蔵 | |||
満潮時は水没するお地蔵さん | |||
続いてやってきたのが、壱岐の東側にある「はらほげ地蔵」。六地蔵は六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)から苦しみを救うとされている。小さな漁港の堤防沿いから突き出るように立っている。説明の小さな看板があるだけで、観光地という雰囲気は全くない。ちょうど干潮時だったため、そばまで行くことができたが、満潮時には膝あたりまで海水につかるため、堤防らからの見学になるらしい。 |
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Cはらほげ食堂 | |||
はらほげ食堂 | 名物うに飯 | ||
「はらほげ地蔵」のすぐ近くにあるのが「はらほげ食堂」。漁師町にあるさびれた食堂っぽいが、壱岐ではかなり有名らしい。11時30分と少々早いが入ってみる。お客さんはまだ誰もいないようだ。旬の生ウニ丼(ぼっかけ丼)がおいしいらしいが、生ウニはあまり好きではないので、うに飯を注文、800円。おいしい。なんかサービスしてくれて、小鉢とコーヒーまで付けてくれた。有名人もかなり食べに来ているらしく、アルバム集もあった。観光バスの団体もやってくるらしい。はっきり言って、お薦めの食堂です。おまけに、外まで見送ってくれた。 |
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D左京鼻 | |||
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絶景左京鼻 | |||
はらほげ食堂を出たあとは、八幡半島を北に進む。ちょうど半島の先端が、絶景ポイントの左京鼻だ。壱岐対馬国定公園の看板があるだけで、あとは自然そのもの。売店もトイレもない。さらに、転落防止の手すりも囲いもなんにもない絶景です。水面には、水中からそびえ立つような奇岩が突きだしている。さすが壱岐! |
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E壱岐神社 | |||
壱岐神社 | 招き猫おみくじ(300円) | ||
今度はしばらく海岸線を走る。途中、きれいな清石浜海水浴場があったが、まだ夏休み前か、海水浴客は数えるほどだった。そのまま十数分走ると芦辺港にでた。博多からこの港に着く高速船の便もあるようだ。街中には特に見学するところもないので、壱岐神社に向かう。案内表示がないので、少し見つけるのに苦労した。小さな神社だが、立派な社だ。弘安の役(1281年)で戦死した少弐資時が祀られているらしい。中ではお守りやお札も売っているが、人は誰もいない。「代金は賽銭箱へ」と書いてあるので、招き猫おみくじ(300円)を買ってみた。 |
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F男岳神社石猿群 | |||
男岳神社入り口 |
参道脇にもお猿 |
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壱岐神社を出た後は、少し内陸部を走って男岳神社に向かった。ここは案内表示もあるので迷うことなく行けた。神社の入り口にある駐車場に車を止める。石猿で有名な神社だけあって、すでに回りにはたくさんの石猿が。トイレの脇にも3匹。入り口の鳥居の脇にも2匹。鳥居から250mという表示が出ている。が、どう見ても雰囲気は怪しげ。誰もいない。鳥居の奥は、うっそうとした木々が茂り、妖怪でも出てきそうな感じだ。おまけに雲行きも怪しくなってきた。観光客がどっと押し寄せるような雰囲気では全くない。ここまで来て引き返すわけもにもいかず、先に進んでみた。神社へと続く道は緩やかな上り坂。参道脇のところどころには、小さな石猿が祀られている。5分ほどで神社にでた。人の気配は全くない。その代わりお猿の気配はたっぷりである。神社正面の鳥居の前には、男岳神社展望台がある。 |
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男岳神社正門鳥居 | 男岳神社展望台 | ||
展望台からの眺め | お供え物ざる | ||
鳥居の横には狛犬ならぬ狛猿が鎮座。本殿を取り囲むように石猿たちが座っている。さらに拝殿横の石段には200体以上の石猿がずらりと並んでいる。相当古いものもあるようで、原型が何とかわかるようなものやコケに覆われたものもある。それぞれ表情が違い、見ているだけでもおもしろい。しばらくすると、雨がぽつりぽつりと降り始めた。もう少し見たかったが、このあたりで戻ることに。 |
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狛犬ならぬ狛猿 | |||
見ざる言わざる聞かざる | 全部お猿さん | ||
お猿横顔 |
セクシーおにぎり猿 | ||
Gイルカパーク& | |||
最北端イルカの町勝本町イルカパーク |
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H土肥製菓店(焼酎ケーキ) | |||
土肥製菓(勝本町) |
焼酎ケーキウマー | ||
と言うことで、タダ素通りするのはもったいないので、お土産をゲット。勝本町の漁港を通り過ぎてイルカパークに向かう途中にある土肥製菓店に寄ってみた。壱岐でも対馬同様に「かす巻き」が有名らしい。今回は、これはやめにして、麦焼酎発祥の地らしい「焼酎ケーキ」を買ってみた。一見カステラのようだが、焼酎の香りがするスポンジケーキだ。ごちそうさまでした。(土肥製菓店の商品は、フェリー乗り場でも売ってました) |
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I猿岩&お猿のかご屋 | |||
さて、そろそろ帰りの時間が気になりはじめました。最北の勝本町から一気に南下し、黒崎半島の先端にある猿岩にやってきました。どうも壱岐のキーワードは「猿」のようです。写真左のように、ジャンボな猿岩です。これだけですが、土産物屋もある唯一の観光地がここのようです。他のところと違い、観光バスがどんどんやってきます。土産物屋はその名も「お猿のかご屋」 まあ、どこにでもある観光客相手のお店。猿岩にちなんだ「きび団子」なんかも売っています。店の前ではセルフサービスのお茶なんかも用意されていて、一息入れることもできる。後で出てくる「壱岐イカバーガー」も、個数限定で食べられるそうです。この日はすでに完売。港に戻ったらショップを探すことにしましょう。 |
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猿岩 |
お猿のかご屋 |
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土産物「お猿のかご屋」 |
きび団子(200円) | ||
J東洋一の黒崎砲台跡 | |||
黒崎砲台跡(下から) |
黒崎砲台跡(上から) | ||
猿岩のすぐ横にあるのが黒崎砲台跡。観光案内によると、昭和3年から6年にかけて作られた砲台。口径41ミリのカノン砲二門の砲台で砲身の長さは18m、弾丸の重さは1トン。実際に使われることはなかったそうだ。入り口から中へ、少しはいることはできるが、危険があるためか、途中までしか行けない。「お猿のかご屋」の裏手から坂を少し登れば、砲台跡を上から眺めることができる。同じような砲台跡は対馬にもあった。 |
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K鬼の岩屋 | |||
鬼の窟 |
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時間とにらめっこしながらやってきたのがここ「鬼の窟」。壱岐では横穴式石室古墳のことを“鬼の窟”と呼んでいるらしい。鬼くらいでないとこんなに重い石は運べまいといった言い伝えがあったためらしい。6世紀後半〜7世紀前半頃の築造。直径45m、高さは13m。内部は大きな玄武岩を幾つも積み上げた横穴式。石室は壱岐最大(全国12位)で全長16m、最大の天井石は4m。当時の豪族・壱岐直(あたい)の墳墓らしいといわれているが、具体的に誰のお墓なのかはわかっていないらしい。 |
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L壱岐焼酎協業組合(工場見学) | |||
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壱岐焼酎協業組合 |
壱岐っ娘 | ||
ここから郷ノ浦まで何かしていくわけだが、幸いにも「壱岐焼酎協業組合」が途中にある。案内の看板も出ている。5分もかからない距離なので寄ってみることにする。麦焼酎の発祥の地であることは全然知らなかった。工場見学もできるらしいので、案内してもらった。残念ながら出荷した後なので、釜の中は何も入っていなかった。見学後は試飲といきたいことろだが、車があるのでここは我慢。「壱岐っ娘」お買いあげ! |
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M壱岐イカバーガー | |||
ご当地バーガー |
壱岐イカバーガー(海苔わさび)380円 | ||
少し早めに郷ノ浦に戻って帰りのフェリーのチケットを購入。フェリーなので高速船の半額だ。まだ1時間近く時間があるのでご当地バーガーを探しに行くことに。だいたいの場所だけ聞いてきただけなので、探しに探しまくった。郵便局近くの細いアーケードの商店街を入ったところに「COCO」というハンバーガーショップがある。普通のハンバーガーも売っているが、ここで人気なのが「壱岐イカバーガ」。注文を受けてから作ってくれる。おやつ代わりに「海苔わさびデラックス」を1個注文。小ぶりながら非常においしかったです。2個買えばよかったと後悔しています。個人経営で女のご主人が1人で切り盛りしているそうだ。 |
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Nフェリーちくし | |||
フェリー「ちくし」 |
2時間半豪華な航海 | ||
フェリー乗り場に戻り、17時45分発のフェリーを待った。対馬発の壱岐経由の便だ。高速船で70分だったところを、2時間30分かけて戻る。壱岐からの乗客は50人程度。2等もがらがらだった。長時間ではないが、船室で大の字になって寝たり、気分転換にデッキにでて日本海を眺めながら、いつもになくのんびり過ごすことができた。時間があれば、往復フェリーでもいいくらいだった。 |